「わーー、めーちゃんの部屋って感じ~」


李莉はさっそく部屋の中を見て回っている。

楽しそうでうらやましい。



「何か飲み物飲む?希望なければコーヒーにするけど」

「甘い紅茶がいいっ」

「はいはい。君は?」



李莉の連れてきた少年にきくと、



「お姉さんにお任せします」



なんて笑顔でのたまわれる。



どうしよう。
なんかこの子、この状況に慌てるどころか楽しんでないか。




とりあえずため息をつきながら、ポットの湯をティーバックを入れたカップに注ぐ。

アールグレイの香りが漂う。

香りのおかげで少し落ち着いた。



砂糖を片手に、カップ二つを片手にと持ってリビングに行くと、家主より家主然として寛ぐ幼馴染とそのツレの少年。


地味にイラつく。