「めーちゃん、どうしたの??」



ため息を吐くと、りりが横から不思議そうにきいていた。




「何でもない」


「えー本当?あ、イチゴ食べる?」


「いらない」


「おいしいよ」


「いらないって」


「ほら、い・ち・ごっ」


「…」


「めーちゃーんっ」


「…もー、わかったよ」




仕方なくりりの方を見れば、フォークにイチゴを刺して差し出してきた。





あーん、をしろというのか。



りりが笑顔で催促してくるので、仕方なく口を開けてイチゴを食べた。


甘いイチゴで、確かにおいしい。が、



「めーちゃんかわいー」

「めーちゃん、僕のブルーベリーも、はいっ」


「…」



調子に乗って光輝少年まであーんをしろと迫ってくる。



これ以上入らないからっ。