ディープだ。ディープすぎるっ。



全てが真ならディープな話だ。正直関わりたくない。





でも、何だろう。


けっこう嫌なこときいているつもりなのに、何でこの子は笑顔のままなんだろう。

これまで私とりりと話してた時は、感情をきちんと出してるような気がしたのに。何か今は、水中メガネなしで水中に潜って、呼吸もし辛くて音も聞きづらくて眼も見えにくい。


そんな感じだ。






「僕も聞いていいですか?」



黙り込んでいたら、急にそんなことを言われて思わずいいけど、と答えていた。


すると、光輝少年は嬉しそうな顔をしてきいてくる。




「めーちゃんの誕生日は?」


「え、12月31日」


「大晦日だっ」


「そうだけど」


「血液型は?」


「A」


「やっぱりっ!ちなみに僕はAB型です」


「ああ、そんな感じ」


「趣味は何ですか??」


「ないけど、あえていうなら読書とランニング」


「ランニング?」


「最近はサボりがちだけど、中高は陸上部で長距離だったの。たまに気晴らしに走るのが趣味」


「めーちゃん、すごーいっ」




…と気づけば、なぜか立場が逆転して私が質問を受ける立場になっていた。