「光輝君。君の名前は都丸光輝。間違いないね?」


「はい」


「学年は高1」


「そうですよ」



きいた情報を思い出しながらきくと、光輝君はさらりと肯定してくる。





さて、ここからは。

〇か×か。真か偽か。



複雑怪奇な質疑応答だ。




「家族構成は?」


「母子家庭です。今は捨てられてるのでヒトリ者です」


「…捨てられたのはいつ?」


「三日前です」


「どうして捨てられたの?」


「多分、いらないから。邪魔だったんだと思います。好きな人と暮らすのに」


「恋人がいたってこと?」


「さあ。でもそうだと思います」




…。