結局りりも引き上げて、初日同様三人で寝た。




「おやすみなさい、めーちゃん」


「…うん、おやすみ」



先に布団に入っている光輝君に返事を返し、電気を消すためにリモコンをとる。


視界が暗転する瞬間、視界の隅にりりの手を握る光輝君の両手が見えた。



一人じゃ寝れないっていうのは、嘘じゃなくて本当なのかもしれない。




ベッドに入る。

りりをはさんで同じベッドで寝ている光輝君は、やがて静かに眠りについた。



それを確認してから、私も眠りにつく。




















その夜。
いや、朝にもなろうという時刻に、隣でもぞもぞと動く気配がした。



夢うつつでぼんやりとした世界で、隣にあった気配が確かになくなったのを感じた。





「やっぱり私には、めーちゃんだけだよ」




泣きそうにこぼれた声は、確かにりりの声だったような気がしたのに。



朧な世界で、私は何もつかめないまま再び眠りについた。