「人の気配とか、灯りとかついてないと寝れないんです。暗いのは誰かいれば我慢できますけど、暗くて誰もいないのは駄目なんです」



「じゃ、じゃあ、光輝君が寝たら電気消すから」
「めーちゃん」




一気に距離を詰めてくる光輝君。



体引こうにも裾を掴まれているせいか、うまく下がれない。





「一緒に寝よ?」






身長にあまり差がないせいか、まっすぐ目が合う。


そのまなざしが、どうしてか怖いと感じた。



さからえないような、さからっちゃいけないような。

縋りつくような目をしているから。





「…わかった」


「本当っ」




犬のように喜んで尻尾を振るような顔をする光輝君。




「ただし」








「え?」


「りりも一緒よ」