「で、光輝君」


「はい、めーちゃん」



うん、いい返事だ。だが、ちゃん付で呼ぶな。




片付けを終え、リビングに落ち着く私と光輝少年。


私たちの間には、すでに眠りの世界に旅立ったりりが転がっている。



「りりはおいておいて、本日の寝る場所の話をしよう」


「昨日みたいにめーちゃんと一緒でいいで「絶対駄目」




却下だ、まじで却下。



不満そうに頬を膨らませる光輝君を睨む。




「そしたらどこで寝ればいいんですか?りりさんみたいに床にゴロンですか?」


「それはさすがに…」


「じゃあ、ベッドでいいじゃないですか~」


「駄目に決まってるでしょうがっ」



二度目の叱責に、少し光輝君はしょんぼりした。




そしてこちらをちらりと見て、目を伏せる。

そしてまたちらりと見て、目を伏せる。




ちょっと哀願するような某CMの犬のような目で、こちらを見るのはやめなさい。