最後に訪れたのは、海。
なんて定番だろう。



「海だ~~~~っ」



そして靴を脱ぎ棄てはしゃぎまわる光輝少年。


犬コロの様だ。
疲れたお姉さんは休もうかと思います。


荷物を足元におろし、砂浜に腰を下ろす。




が。





バシャ。




「……」


「……(にこ)」



何が起こったか、語らずともいいだろう。


私は悪くなった視界を振り払うように顔を上げた。



髪の毛、顔の皮膚をつたう滴。
なんて鬱陶しい。



「……」



睨んでみたが、笑顔を返される。


どうやら言葉で言わないとダメなようだ。