さて。
講義が始まるまで、また少し考えておこう。



何はともあれ、件の光輝少年。



なんか重いものを背負っている割に、なんか軽い感じですがですが…。
どうしてやれ、というのか。


かつてないクラスの問題を持ってきやがったな、りり。
一体私にどうしてくれ、というのか。



ともあれ、りりの彼氏が納得さえしてしまえば、私はお役御免だ。

ということは、私の果たす役目は、ようは繋ぎ。


光輝少年をうまく李莉の彼氏にパスすればいいわけだ。


…ん。
そう考えると、そう無理難題でもないような気がしてきた。

やっぱり、考えを整頓さえすればよいだけの話だった。
むしろどんだけ余裕がなかったんだ自分、て話だ。



落ち着いてきたところで、顔見知りが声をかけてきたので軽く挨拶する。


間もなく教授が入ってきて、講義が始まった。






十二時を過ぎたころ、講義終了。

今日はばたばたしすぎて昼食の用意ができてないので、食堂に向かうことにする。


「鳴、食堂?一緒に行かない?」


「うん」



友人に誘われ、一緒に行動することに。



話しながら講義棟を出て食堂の前に行くと、何やら騒がしい。



一体、何だろ?



友人と目を合わせて首をかしげつつ、食堂に足を向ける。





―――と。





「めーちゃんっ」






なんかよからぬ声がきこえた。