ベッドの上でぐったり横たわっていると、人の気配を感じて顔を上げた。


うつぶせに寝転がった姿勢から斜め上を見れば、影を作るようにこちらを見下ろしているのは光輝君だ。


うつぶせからのこの姿勢は少しきついが、そのままどうしたの、ときいてみる。


「めーちゃん疲れてるの?」


「……まあね」



ほぼあんた達の所為だけどね。

そこは言わぬが花というものだ。これ、社会で生きるに必須スキル。



「じゃあ」



そういってなぜか光輝君が私を跨ぐようにベッドに乗りあがる。


ちょっと、待て。
これ、どういう状況だ。


わけがわからず、さらに首をひねるきつい姿勢で光輝君を見上げる。


彼は私の腰に手を当て、にこりと笑う。

その手の感触に、ぞくりとする。








ちょ、え――










「マッサージしてあげる」