「……わかった」





私がそういうと、二人は顔を輝かせた。



「いいのっ!?ありがとう、めーちゃんっ」

「いいんですか!?いい人ですね、めーちゃんっ」


この子いつの間にめーちゃん呼びに…。

順応力のある子だ。



「仕方ないから、しばらく面倒見てあげる。でも、居候なんだから、そこんとこ忘れないでね」

「「はーいっ」」


返事はよろしい。



「そういえば、めーちゃんの名前て何ていうんですか?」

「…すでにめーちゃんて呼んでるじゃない」

「名前くらい教えてあげなよ、めーちゃん」


ああもう。



「藤本鳴(ふじもと めい)。すぐそこの大学の三年生。よろしく」

「はーい。僕は都丸光輝(とまる こうき)です。高校一年生です。よろしくお願いします」


「私もよろしく―」


ため息ひとつ。



かくして私たちのドタバタした共同生活は、始まるのでした。