「―れなちゃん」



低い声で私の名前を呼ぶ。



瞬間、私は腕の中に包まれる。



「なにしてんのー」



「写真、見てる。」



後ろからきつく抱きしめるその人は



少し奇麗に整えてある黒髪を触る癖がある。



「れなちゃん」



「ちゃんはやめてって言ってるじゃん」



「じゃあ、れな」



「叔父さん」



「ん―?」



「もっとギュってしたい」