「俺、そろそろ帰るわ。」

楽しく会話をしていた
楓くんはそう言った。

「ああ、めいちゃん?」

……めぃちゃん?

「うん、相変わらずうるさくてさー」

「かわいいもんじゃん?
いいなー妹!俺も欲しい!」

なんだ、妹か。

「あげるよ。なんてな。
じゃあな、隆太!…美夏さんも」

なぜか付け足されたわたし。

「おう!楓、またなー!」

楓くんは手を振って帰ってしまった。