その南高の制服を着た男の子は
朝バスに乗っていた男の子だ。

「えっ えっ どうゆうこと?」

なんで隆太と
あの男の子が喋っているの?

思考回路がぐちゃぐちゃになる。

もしかして…友達?!

「あっ、美夏!こっちこいよ!」

隆太に呼ばれて駆け寄る。

楓くんはわたしを見て驚いている。


「この子…」

少し低めの声でそう言った。

「ああ、美夏?俺の幼なじみだよ!」

「……………」

なぜか黙ってしまった楓くん。