「あ、蒼っ!」

私が遅くなろうとも必ず待っていてくれる蒼。

こんなところにも幸せ感じる。


やっぱり私を見ると先に行ってしまう。

でも私が追いつくと、歩幅を合わせて歩いてくれる。


…手を繋いだりはしてくれないけど。



あれこれ考えていると、公園が見えてきた。

「あっ、公園寄りたい!」


“私のこと好き?”って聞くためにそう言った。

入ってすぐ、ブランコに座った私は蒼の綺麗な瞳をまっすぐ見て、自分の聞きたかったことを聞いた。