*美零*


「聞けばいいじゃん。私のこと好き?って」


あたしがそう言うと、腕を組んで唸り始めた。


でも、急に立ち上がり、

「私っ、聞いてくる!結果は明日報告するね、ばいばい!」


思い立ったら即行動。


もうちょっと悩めよ、とか思うけど、まぁいっか。



教室にはあたしと愛笑しか居なかったから、今あたしは一人。


なんか、寂しいな。

そう思ったときだった。


ガラ―ッ、と教室のドアが開いた。


「よかった、やっぱここにいた」


「疾風…」



予想外の人物だった。