「何妄想したの」


「いや、あの、してません!」


「ふーん」


興味なさそうに返事するものの、だんだんと近づいてくる。

な、なんか今日の蒼は意地悪だ。


「妄想してたようなこと、する?」


「ややややや、だからししししてないって!」


「冗談」


…涼しそうな顔しやがって!


あっさり離れた蒼はさっきまで座っていたソファーに座り直した。



くっそー、私ばっかり振り回されてる!


なぜか対抗心を燃やした私がいた。








(正反対の性格だけど、実は似たもの同士。)