「…………え、な。えっ、はっ!?」
金魚のように口をぱくぱくしてしまう。
「顔、真っ赤」
「なっ、誰のせいだとっ…」
「え、俺のせい?」
むっき――――!!!!
何そのドヤ顔!
蒼を思いっきり睨む。
「…もっかいしたいんだ?」
私のお世辞にも高いとは言えない鼻を摘まみながら、意地悪な笑みを浮かべる。
その笑みに見惚れてしまった私は、何も言えなかった。
そんな私を見て、少し驚いた蒼は少しためらった後、唇を近づけてきた。
「-…ん、」
……………、長くない!?
ちょちょちょ、待って!
息が、息が!!! どうしたらいいの!?
「~…っはぁ、長っ…」
「嫌?」
「…ずるぃ。」