「まぁまぁ、元気出しなって」


「そんなこと言ったって…」



次の日さっそく美零ちゃんに相談。


「あぁぁぁあぅあぁあ、私の口はなんて軽いんだぁ――!!!」


頭を抱えて変な声を出してしまう。

クラスの皆が冷ややかな視線を私に向けてくるが、そんなの知ったこっちゃない。


「好きって言っちゃったなら堂々としちゃえばいいんじゃない?」



「はっ!そっか!そうだね!これからもスキスキアピールしちゃえばいいのか!」


「(“堂々”ってそういうことじゃないんだけどな…)」


美零ちゃんがそんなことを思いながら苦笑いしていることなんか全く知らない私は、我ながら…アホだと思う。