「遅い」 見とれていた私は急な問いかけに驚いたと同時に、待っててくれたんだとうれしくなった。 ついつい、顔が緩む。 「きもい」 「なっ、」 面と向かって言われると結構傷つく。 でもそんなんで私がめげるわけがない。 「ねぇ、待っててくれたの?」 「…別に。つか、あんた元気そうだから俺帰る。」 「あっ、一緒に帰ってもいい?」 意を決して言った。 なのに帰ってきた言葉は、