「ち、違うし!!!アイツ、勝手に着いて来たんだよ。」




あ・・そう言えば・・・


『・・・いい加減帰れよ。』とか何とか言ってたような-・・・






「あっそ。そう言って、どうせあたしを騙してんじゃないの-?」


若干疑いの目で蒼に言う。



「ったく-・・疑うなよ。ホントだって。」



真剣な顔で言うけど・・
少し、信用にならない。


嘘を付いてないって保証もないし-・・




「んじゃ-さ、どうしてベッドの上なんかに居たのよ。蒼は、椅子に座ってればいいじゃん。」



ツンッと言い返すあたし。




「そ・・それは、アイツが勝手に俺を引っ張ってああなっただけであって。」



・・・それって、本当なのかな?




「嘘、絶対付いてないよね?嘘だったら、部屋に女子を連れ込んでた。って寮長に訴えるよ?」




「ああ、付いてない。てか・・俺何でここまで攻められてるんだよ。」


"はぁ-・・"と1つため息を付く蒼。





あたしも、どうしてここまで蒼に根掘り葉掘り聞いちゃったんだろう・・