「…い……元気………が…おれる………って…にか…ったのかよ………」

ん?誰?

誰の声?なあちゃん…じゃない…、何言ってるの?

てか、ここはどこ?

「んん…ここは…?」

ぼーっとしながら状況も把握できないまま誰かも分からない人に声をかけた。

「おぉ?…!先生!!しほが目冷ましました!!!!」

そこにいた男?はいきなり叫んで頭に少し響いた。

「うるさい。黙って…」

「あ、あぁ。悪い。」

そこにいたのはなあちゃんの好きな相馬くんだった。

「あれ?何で…相馬くん…だよね?」

え?なんで?なんでいるの?

てか、今授業中じゃ………………

「あのさ、いきなりだけど聞いて欲しいことがあるんだ。」

「え?あ、うん…」

まさか、この話のながれって…………

「あのさ、俺、しほのこと…」


ガラガラガラガラ


「目、覚めたかー?調子どうだー?って相馬まだいたのか。あとは先生の俺がやっておくから教室戻ってろ」

相馬くんが何か言いかけたところで先生がはいってきてしまった。

さっきの話はなんだったの…

すごく嫌な感じがする…

この後私の嫌な予感は当たってしまった。

「あの、先生。どーして相馬くんが…」

「あぁ。相馬はお前が倒れた瞬間に保健室まではこんでくれたんだよ。もしかして、お前のこと好きなんじゃ………」

「いや!やめて!それから先は言わないで!!」

いやだ…まさか、そんなことあるわけない…



私はなあちゃんが怖くて教室になかなか戻ることができなかった。