「俺なんかが言えることじゃねーけどさぁ。恋って皆身勝手なんじゃねーの?」

俺だっておんなじだし。

なんて、悠斗は笑った。

「俺だって、愁の気持ち知ってて、澪奈に告白した。それって、澪奈が俺ら両方の気持ちを知ってて、俺をとったのとおんなじだろ?」

「…そうかもしれないけど…。」

「もう1回だけきくぞ?澪奈は俺のこと好き?」

「…好き。」

「なら、それでいーんだよ。俺の隣にいればいいんだって。」

安心しろ、愁ならわかってるって。ちゃんと。

そう言って、あたしの頭を

いつもみたいにポンポンする。

悠斗は、全然なにも考えてないみたいで

あたしのことを全部知ってる。

あたしが何も言ってなかったとしても。




「ほら、もう寝よーぜ?さみーし。」

「…えっ?い、いい一緒に…?」

「決まってんだろ。ばか、何にもしねーって。」

あたしのベッドに先に入って

悠斗はあたしに手招きをする。

「ぜ、絶対だからね…?」

「わかってるって。てか、やったらきっととまんねーし。」

「っ…。」

「だーかーら。何もしねーって。」

そんなに逃げるなよ。

と、あたしの身体を引き寄せてくる。


…男の子って、こんなにおっきいんだ…。