というより早く帰りたい。
あ…でも部屋に一人は嫌だな……。





柚「育斗はここの土地の管理者だ。
……それに花森組の組長だぞ?


目つけられたらここらに居場所はなくなる。
んなこともわかんねぇのか?」



華「っ……でもこんなのに№1も花森さんももっていかれるなんて納得できません!!」



柚「それはお前の魅力が足りねぇってことだろうが。
なんでもかんでも魅姫のせいにすんじゃねぇよ。


ここでは客とセックスすんのも何の問題もない。
責任は自分らでしてもらえば何だってしてもいい。
けどこいつは…魅姫はただ純粋に客と酒を飲んで、話をして、そして頂点に立ったんだ。

体ではなく、自分の魅力を最大限に出して辿り着いた結果だ。」



華「私だって!!
一生懸命してきました!!」



柚「好きでもない男に股開いて、奉仕することをか?」



華「っ……。」



柚「別に悪い事じゃねぇよ。
売り物にできるのは最大限に利用すんのも賢い金稼ぎの方法だと思う。


華、お前はお前なりに努力してきた。
でもそれはこいつも同じだ。」




……この話し合いって私いらなくね?
勝手に2人で盛り上がり始めてるし…。





華「だって……のこのこと軽い気持ちでこの世界に入ってきて…腹立つのよっ!!

私だって体売りたくなかったわ!!
でもこうするしかなかったのよ!!
生きていくためにはこうするしかなかったのよ!!」




涙を流しながらそう訴える華。
辛い事があったんだと思う。







……でも私は同情なんてしない。



私だって苦しんできたんだから…色々と。






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