そして、今、目の前に立っているのは

久村有希、私の体。




もう一人の自分に特に変わったところはなく、

ただ、真依香の方にも考えや想いがいったせいか、

今までよりボーッとすることが多くなったようだ。








私は、真依香の体で暮らすことしかできないみたいで…

とりあえず、この体に慣れるしかない。




初めは混乱したが、状況がわかると

少し安心して、

朝から感じていた違和感の理由が

真依香の体になったことによるものだとようやく分かった。