「未来姉、さっきから変なことばっかり言ってるよ?どうしたの?」
華乃が不思議そうに問いかけてくる
「え、いやだって…まるで私の家に工藤 蘭の部屋があるみたいに言うから」
「蘭くんの部屋ならあるでしょ?未来の隣の部屋がそうじゃない」
は?
「え、お母さん何言ってるの?だって蘭は「いいから部屋で話だ。来い。」
私の言葉は蘭の声によって遮られた
腕を捕まれ半強制的に二階に連行された
隣の部屋は華乃が使っているはずで…
でも華乃の部屋に入ると
華乃の可愛らしい雰囲気だった部屋が今はシンプルな家具を基調とした部屋になっている
「…まず、どーゆうことか説明して。」
何が起きているのかわからないけど、私が魔王だと信じてしまった今なら何でも起こりそうな気がする
「俺がお前の側を離れたらお前死ぬとさっき言ったよな?」
「確かに聞いたけど一緒に住むことないじゃない。月に一回 血を渡せば もうそれでいいんでしょ?」
「…お前、魔王の意味わかってるか?」
「魔族に何かあるときは人類を滅亡できる、でも 魔族に何かって全然 予想つかないし…ただ月に一回血をあげるだけの存在でしょ?」