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物心ついた頃から、三留梓には自傷癖があった。

髪の毛や眉毛、睫毛。

それらを抜いた時に、先端に付いている、白い毛根。

皮膚に、しっかりと根を張っているようで、心強く感じた。

自分は『生きている』と実感できる。

だから、やめることができなかった。