ふわりと抱きしめられた。 目をあけると兄ちゃんの顔がドアップだった。 「兄ちゃん?」 「えり逃げろ…」 逃げる? どこに? 「兄ちゃん!?」 ドサッと倒れた兄ちゃん。 背中には刃物が刺さっていて次から次へと赤い液体が流れていた。