……俺は、人を好きになるのが苦手だった。 俺みたいな駄目人間に好かれても…、ねぇ? だから俺は、いつも「誰かを好きになった俺の想い」に気付かないように、全力を注いでいた。 万が一気付いちゃっても、全力で想いをもみ消すようにって…。 この日流した涙は、俺に一つの想いに気付かせる事になった。 俺は。 芹川さんが。 好きなんだ。 …俺は、受験期間に恋愛感情は邪魔だって思っていた。 .