ｿﾚﾃﾞﾓ････

ﾏﾝｼｮﾝの前に１台の車が停まっている




そこだけ周りの景色と浮いててそれが高井さんだとすぐに分かる。




ｽﾓｰｸがかった運転席。



ｱﾀｼに気づいたのか少し窓が開き深く帽子を被った男の人がｱﾀｼの顔を見た





｢おかえり。沙希ちゃん｣


ﾆｺｯ




｢すみません。大分待ちました?｣






｢ううん。そんな事ないよ。沙希ちゃん乗って｣





そういうと助手席のドアが開いた。


ｱﾀｼは急いでに車に乗り込む。



こんなとこ、誰かに見られたら高井さんに迷惑がかかる。。




綺麗に片づけられた車内はほんのり甘い匂いがして緊張してるｱﾀｼをﾘﾗｯｸｽさせる




｢じゃあ行くか｣




そういうとゆっくり車が走り出した



｢沙希ちゃんお腹空いてるよね?


すごくおいしくて俺の行きつけの店があるんだけどそこでいい?｣





｢は、はい。。｣




｢今日は仕事休みなんですか?｣







｢久しぶりのオフなんだぁ。ほんと久しぶり｣





そんな日をｱﾀｼの為に使ってもらってよかったのかな