今まで誰かのために何かをしたいと思った事はなかった。



愛人の子として育った俺は親父に迎え入れられるまで母親に育てられた。



育てられたっていうのかな。。。。




次から次へと男を作り母親というより女って感じで大嫌いだった。



だから女を好きになってもどうせ裏切られるんだという気持ちがあった。




来るもの拒まず
去るもの追わず




でも沙希は違った。


高校の入学式で会ってからずっと気になる存在で沙希の笑顔のためなら何でもできた





でも好きとは言えず、避けられるのが怖くて友達以上の関係を求めれなかった。




もちろん今も言う気はない






だけど。。






兄貴かよ。。。