人は恋をすると自分をコントロールできなくなるんだよって誰かがいってた。
アタシはそれを聞いてそんな事ない
自分のペースを守っていける。
そう思ってた。。
今までのは恋じゃない?
・・・コントロールできない
目の前で笑ってる三人を見る
このまま時がとまればいいのに。
「沙希ちゃーん食べなよ」
拓が大盛りに入った器を嬉しそうにアタシに渡す
高井さんはそれを優しい笑顔で見つめてた。
この人の彼女は幸せだろうなぁ。。。
幸せな時間はあっという間にすぎる
「じゃあ1月の舞台待ってるから」
高井さんと拓が部屋から出る。
一体何が起こったの?
一気に力が抜けたアタシは床に座り込んだ。
葵は拓とX'masの約束をとりつけたみたいだった
幸せいっぱいの顔で洗い物をしてる。
ヨカッタネ。。。葵
でもゴメン。。
今自分の事で精一杯だ。
高井さんが座ってた席を見つめながらため息をついた。
【沙希ちゃん!意識とんでない?頑張れよぉ~】
拓。。。
頑張れって。。。
どれだけの勇気を出したらこの恋を頑張れるっていうの?