部屋に戻っても何もする気になれない





テレビはただついてるだけ







パソコンを開けば何でも教えてくれる





知りたいことから知りたくないことまで








でも今アタシが教えて欲しいことはここにはない


























ケータイがテーブルの上で震える




「モシモシ」






「もしもし沙希?今いい?」








「いいよ」







「今日はありがとう」







「全然。うち帰った?」











「うん。拓ちゃんが送ってくれた。。

いっぱい心配かけてごめんね。


もう無理に忘れようとしない。

好きなものは好き。

しつこいって言われるかもね。笑」









葵の笑い声に救われた








「葵。アタシはずっと葵の見方だから!

 それだけッ!!」










「ありがとッ!じゃあまた明日会社で」









「うん。おやすみぃ〜」