ドアが開く




ハーフパンツだけでの上半身裸

細身の体に引き締まった筋肉。




映画のワンシーンでしか見たことのない高井さんの姿に1人の高井祐介ファンに戻る




バスタオルで髪を拭きながら近寄ってくる高井さんをボーっと見つめる




「何?」







「かっこいいなと思って」




「沙希、最高だな。笑
後でいくらでも見せてやるから、入ってきたら?」






夢と現実の間をさまよいながらシャワーを浴びる





高井さんが用意してくれたスウェットを着てリビングに戻るともう上下しっかり着込んだ高井さんがソファーに寝転がってた。




「残念そうな顔して。笑」







「してないですっ」






いくら高井さんとつき合えたからって敬語がなかなか抜けない





だって去年の今頃はファンの1人として雑誌やDVDかき集めて見てたんだょ





きっと一生分の幸せを今使い切ってるんだ









・・・それでもいい