「そうだったんですか。」


私の話を聞き終えたリユアスは、ため息を一つ吐いて言った。



「…ミハリスさんはどのようにしたいのですか? カリレム様のことも心配なのでしょう?」
「うん。でも、どっちの道を選んでも後悔する気がする。」
「ここは、自分の意思を尊重した方がいいと思いますよ。」
「ありがとう、リユアス。」




決まった。

私はこれからどう生きていくかが。






―――すると、いつの間にか私は、昨日教えていただいたカリレム様の家の前に佇んでいた…。