目が覚めるとそこは自分の部屋だった。

同僚のリユアスが心配そうに私の顔を覗き込む。


「大丈夫ですか?」
「…うん、大丈夫。ありがと。」
「いったいどうしたのですか? 昨日から様子が変ですよ。」
「うん、…ちょっとね。」




そういえば、リリアス様の部屋を出てからの記憶が一つもない。





私はリユアスに、誰にも言わないことを約束し、昨日、リリアス様に言われたことをすべて話した。