(「本当は、リリアス王女のことが好きだったんじゃ―――」) ふと、あの時のカリレムさんを思い出す。 その時のカリレムさんは、悲しそうな目をしていて、今にも壊れてしまいそうな心で…。 ―――この人を守りたいと思ったはず…。