目の前にいたのは、リリアス王女だった。 私はびっくりして、声も出ない。 彼女はにこにことした表情で言った。 「久しぶりだな、ミハリス。」 「…お、お久しぶりです、リリアス様。」 「………散れ。」 リリアス様が呟くと、私の周りを、家臣たちが取り囲む。 『裏切り者には、報いを。』 何かに捕らえられた。私は何処かへ持っていかれる。 何処だろう。処刑台だろうか、それとも拷問部屋? 私は目を閉じて深い眠りにおちていった。