…私は眠ってしまっていたらしい。
目が覚めると、リハルサが側で心配そうに私の顔を覗きこむ。
「あっ、ミハリスさん、大丈夫ですか??」
「リハルサ…。うん、ありがとう。大丈夫だよ。」
そこは、まだ夜明け前のあの丘だった。
「何故…、リハルサがここに?」
「カリレムさんから事情は聞きました。ミハリスさんのこと、とても心配してますよ。戻りましょう。」
「でも…。。。」
一度逃げ出した所にのこのこと戻っていくのは気がひける。
しかし、リハルサは戸惑う私に目もくれず、早歩きで森の中へと入っていく。
私はリハルサの後を追いかけた。