カリレム様は、微笑んで彼女たちを紹介した。

「小さい方の子は、トユイル。俺専属の看護師。
で、もう一人は、リハルサ。この子は俺専属の料理師。」



「よろしく…お願いしま…す。…えっと、私はシトレア・ミハリス。カリレム様の護衛としてここにいます。」
「よろしくお願いします。ミス・シトレア。」
「よろしく、ミス・リハルサ。」

私はリハルサとの信頼を築いた。




すると、トユイルと呼ばれた150㎝弱の背の小さな少女が、こちらに歩みよってきた。

「こんにちは。私はトユイル。よろしくです…。」
「よ…、よろしくおねが…」

私が言い終わらないうちに彼女は小屋を出ていってしまった。


「ごめんなさい。あの人、いつも素直じゃないんです。」
「あ…、いえ、気にしていませんので。」







この部屋の住人は私たち四人だけ。周りは神に護られている。

神聖なるこの森には王女様はこないだろう…。