私はユノラスの好意に甘えることにした。 でも何もすることがないのもつまらない。 無理を言って、ユノラスに支えられながらカリレム様の部屋を訪れる。 しかし、ユノラスの言う通り、カリレム様はまだ眠っていた。 カリレム様の寝顔はリリアス様の寝顔にそっくりだった。さすが姉弟。 私はカリレム様の顔にかかっている髪をそっとどかす。 すると、不意に、無邪気に笑うリリアス様を思い出してしまう。 私の目から涙がこぼれおちた。