私は詮索されたくないうえに人の詮索も面倒くさく人に文句を言う体力も惜しかった。
だから、相馬さんが人にしっかり意見を言う光景は嫌いではなかったが
それがいつものことになると、だんだんとそのキツい口調にうんざりしてきた。
相馬さんはそうやって外にはき出す事ですっきりするように見えた。
それが、聞いている方の私にとって、たとえ自分のことを言われているのではなくても見えない疲れがどんどんたまっていた。
休みは週に二回あったが、全然体が休まらなかった。
休みの日に出かける回数が減っていき、家と職場の往復の日々が続いた。