しかし、一、二か月経つと慣れてきてとても優しくしてもらった。
いつも、話す内容は同じだった。天気の話、孫の話、息子、娘の話や、農作物の話だった。私は年齢的に、孫のようなものだったのかとてもよくしてもらった。
みんな、暖かかった。

私は若干22歳でこの生活になじんでしまったのだ。
だいたい20代の人はほとんどいなかった。若い人はあまりいない分野だった。
だからほかの部署の人とも仕事のやりとり以外話した事はなかった。
私が話を出来るのは相馬さんくらいだった。
相馬さんも私よりはかなり年上だった。

相馬さんはなんだか変わった人だった。
プライベートの付き合いは一切無かったが、さばさばしていて気持ちのいい人だった。