「ひぃっ!!」

びっくりして手を離そうとするけれど、上から手ごとオールを握られてるためそうはいかない。

後ろから抱きしめられてる見たいな近さで正直パニックだ。
そんな私を船長さんはあろうことか気付いてしまった。



「おまえ、オール漕いだこともなきゃ、こーゆーことも経験ないのか。」


耳元でささやかれる。
その瞬間つい固まってしまった。


なんなんだこの色気はっっっ!!


「なんなら教えてやろうか?両方。」

「オールだけでいいですぅぅぅぅっ!」


にやりと妖しげに笑った船長さんに即答で答える。

「なんだ、それだけでいいのか。」なんて言った船長さんは絶対私で遊んでると思う。


ほんといつか絶対負かしてやる!





.