悠希の顔が少し赤くなった。

私たちは見つめあったまま…


「俺と付き合ってくれる?いや…付き合ってください」

「あたしでいいの?」


悠希の言ったことが信じられなかった。

悠希が私の手を握った。


「うん、朋花がいい」

「あたしも悠希がいい」


フッと悠希が笑った。


「それ、OKってことでいいの?」

「うん」


握っていた手を引き寄せた。

悠希の胸に顔がぶつかって、優しく抱き締められた。


悠希の背中にそっと腕を回す。

心臓の音が聞こえる。

温かい。


ずっと私の片想いだと思っていた。

届かないと思っていた想い。

悠希が繋げてくれた最高の瞬間だった。