「あのさ…」


それだけ言って、続きを言わない。
少し俯いているし。


「何?」


私は俯く悠希の顔を覗くように見た。

視線がぶつかる。


「前にさ、俺のこと好きって言ってくれたよね?」


突然告白した時のことを言われて、恥ずかしくなって、顔が熱くなってきた。


「うん」


短く答えることしか出来ない。


「俺は今も朋花が好きなんだけど、朋花は?」


えっ?

今好きって言った?

悠希の目が真剣だった。

その目を真っ直ぐ見て答えた。


「私も…今も…ずっと悠希が好き」


ずっと変わらない気持ち。