悠希を見ていた宮下くんが悠希から視線を外して、横を向いた。

その瞬間、私と目が合った。


一瞬驚いた顔をしたけど、また悠希を見た。

あれ?

気付かなかった?


「じゃあさ~、綿谷のことはどう思っているの?」


え?

私のこと?

私がここにいることを知っていて、聞くの?


悠希は後ろを向いているから私がいることは知らないだろうけど…


「朋花?ん~~~~ん~~~~」


何かとても考え込んでいる?


「何で唸っているんだよ。どうなんだよ」

宮下くんが笑いながら、チラリと私を見る。