「~~ッ‼」

彼は確信犯だ。
私がそう言うことを言えないってわかってて、
わざと聞いてくる。

「ひどい」

でも、
それ以上に彼のことが

      「好き」

言の葉が零れ落ちる。

「愛してるよ、郁美」

屋城くんは満足そうに微笑した。


                     ≪end≫