「なによーせっかくお菓子
持ってきたのにっ」

「あ、えっと...
おじゃましてます」

うちがペコッと頭を下げると
あっくんも頭を下げた
そしたらがくとのお姉さんが
うち等3人をジロジロ見てきた。
.........えっと...怖いです...
うちなにかしたかな?
めっちゃガン見されてるんです
けど...

「何この子可愛い〜」

「へっ⁉」

明るい高い声と共に抱きつかれた
ビックリして間抜けな声を出してしまった。
だって、美人に抱きつかれたら
ビックリするでしょ?

「この子いいわぁ〜欲しいっ!」

「おいっ!桜恋に迷惑かけんなよっ」

「この子が桜恋ちゃん?」

「えと...はい。
御巫桜恋[みながきさくらこ ]
です。」

ふむふむ。
と言ってがくとのお姉さんは
あっくんの方を見た。
どうやらがくとはうち等の話を
お姉さんにしているっぽい。

多分あっくんの事も
『......この子が碧透くんか』
みたいに思って見ているんだろうな