「...ごめんね。」

意外なあっくんの顔、
そんな目で見ないで、
うちが悪いの。
わかってる、わかってるから、
謝る。約束も、
守ってくれたあっくんは
悪くないから、そんな顔しないで、そんな、
悲しそうな顔、しないで。

「...謝らなくていい。
俺が遅れたのが悪いから。
...ごめん、でも、お願い
だからこれ以上心配させないで」

違うよ、勝手にいなくなって
勝手に迷子になって
心配させて、
ヤンキーに捕まったりしたうちが悪いの怖かったけど、
自業自得なんだ、

「...泣かせて、ごめん。」

あっくんはそう言ってうちの
頬を触った違うよあっくん。
泣いてたのは怖かったから
じゃないんだ、
自分が情けなかったのもある。
でもね、
あっくんが約束を守ってくれた
から。助けてくれたからなんだよ。



...ありがとう。
何か言うとまた泣いちゃい
そうで、声は出ない。
あっくんの顔もまともに
見れない。
あっくんは悪くないから、
自分を責めないで。
今何言われても、
言い返せないから。
これ以上心配かけたくないから、
泣かない。